ブラック人生
前回の退所から1年後、わたしは再び児童相談所に戻ってきました。 1年前に入所していた子は全員退所していたので知っている人たちはいませんでしたが今回の入所はわたしの人生の転機だと感じていたので、わたしはこの先の生活が楽しみで仕方ありませんでした…
義母との関係はこの件をきっかけに悪化の一途を辿っていくのです。 木製の30㎝定規で頭を殴られ入院沙汰になったり、2階の部屋から突き落とされそうになったり、時には包丁を突き出してきたりともはや虐待の域を超え義母は殺人未遂のようなことを繰り返し…
朝目が覚めると三女と母親は出かける準備をしていました。 何やら今日は3人で買い物に出かけるとのことで三女と母親はどこに行くか楽しそうに話し合っていたのです。まだ頭が起きていないわたしをみて母親は優しく微笑みながら着る服を準備してくれていまし…
女子部屋は12畳ほどの広さで、窓付きのドアが2つ並んでいて片方の壁には戸が外された押し入れが一面にあるだけの殺風景な部屋でした。 ドアの反対側には窓が2つあってその向こうにはバルコニーがあるのですが、もちろん脱走できないように柵で固められていま…
わたしたち家族6人は実家の隣町にある新築二階建ての一軒家に引っ越しました。 1階は居間にお風呂と洗面所、キッチンと弟の遊び部屋があり2階には両親の部屋とお姉ちゃん、わたし、義妹の部屋が各1つずつ与えられました。 弟が保育園に通える歳になってから…
わたしは通っていた保育園を卒園し、念願だった小学校に入学しました。 この頃にはすでに義母のお腹の中には新しい命が誕生していて、小学校に入って初めての夏休みは弟の出産で家族は大忙しでした。 でもなぜかわたしは『弟ができる』という実感が全くなく…
わたしが5歳の時、その悪魔と出会いました。 その人にはわたしより2歳下の娘がいて、少し都会の方で娘と2人で暮らしていました。 毎週土曜日は父親に連れられ、その人の家にお姉ちゃんと父親と3人でお泊まりをしに行っていました。 わたしとお姉ちゃんは年子…
わたしは札幌のとある街で4人家族の末っ子として産まれました。 わたしたち家族4人は母親の実家で暮らしていたそうです。 両親が離婚した当時、わたしは3歳ぐらいだったので母親の記憶があまりないのですが、わたしはお母さんっ子で母親もわたしのことをすご…